出典
日本人の平均寿命は、
医療の発達とともに延びています。
しかし、厚生労働省の調査によると、
健康なカラダで生きることを
楽しむことが出来る健康寿命との間には
大きなギャップがあります。
他国では平均して7年程度の寝たきり期間が、
日本人男性では9.02年、女性では12.4年にも
達していたのです。
このギャップは投薬などの治療だけで
埋めることは難しく、食生活や運動、
そして全身を司る体内菌のバランスを
コントロールすることで改善する必要があります。
ヒトの体内には1,000種以上500兆個以上の常在菌が共生しており、これは成人男性で約2kgもの量になります。
乳酸菌のような善玉菌と、悪影響をおよぼす悪玉菌のバランスを保ち、多様性を活かすことが健康への近道と考えられています。
善玉菌をも殺してしまう「殺菌」ではなく、菌全体をコントロールすることが極めて重要であり、菌バランスをコントロールする役割を担う善玉菌をいかに摂り入れられるかが健康のカギになります。
体内菌のバランスを上手にコントロールする最新の予防医学
私たちの体内には「フローラ」と呼ばれる細菌叢
があり、そこにはいい影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌のそれぞれがバランスを取りながら共存しています。
その体内菌のバランスが崩れると、歯周病、発熱、炎症、アレルギーなど様々な不調が現れることが報告されています。
そこで今、投薬治療のみに頼らず、健康を保つ方法として注目を浴びているのがバクテリアセラピー。
バクテリアセラピーとは、優れた善玉菌(プロバイオティクス)によって、体内に存在する悪玉菌と善玉菌のバランスをコントロールする世界最先端の予防医療技術です。
ノーベル生理学・医学賞の審査本部があるスウェーデンのカロリンスカ医科大学が中心となって開発されました。現在、世界63の国と地域の医療機関が導入し、健康維持効果・安全性について高く評価されています。
そして、子どもや高齢者にも副作用がなく、90以上の医療機関でバクテリアセラピーに活用されているのがロイテリ菌なのです。
専門家に聞く!
スウェーデン発の最先端予防医療として注目を集めるバクテリアセラピー。投薬などの医療行為のみに頼らず、菌による口腔内・腸内環境の改善が健康への近道だということが、数々の研究によって明らかになってきました。良い菌まで殺してしまう「殺菌」ではなく、菌と上手に付き合う「菌活」という言葉も各所で取り上げられ始めています。...
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歯周病の予防策は毎日の歯磨きと定期的に歯科医で口腔内クリーニングを行うこと、それに加えてロイテリ菌を摂取することにより予防効果が高まると考えられます。口は腸よりも外界に近く、外界から熱い冷たい、硬い軟らかいものが入ってくることに加えて、咀嚼という強い力がかかるため、善玉菌にとっても悪玉菌にとっても過酷な環境であり、ケアも難しい部位ということができま...
ロイテリ菌で目指す「健康長寿」が大切です。歯周病には、全身疾患や認知症との関連性が解明されてきています。ロ内を殺菌することだけではなく、良い菌を足すことで、ロ内フローラをおロの花畑のように、お花を咲かせるようにすることが重要です。ロイテリ菌には、大いに期待が持てるのです。...