バクテリアセラピーセミナーレポート

#4 坂本紗有見先生

ロイテリ菌を使った
ロ内フローラ良化の
最新臨床結果

歯科医師が注目する、ロ腔内や腸内の
悪玉菌を抑制するヒト由来の乳酸菌

ロイテリ菌とは、ラクトバチルスの「嫌気性菌」で、ベルー人の母乳から発見され、後に世界中の人から発見されるようになりました。なぜ歯科医師の私がロイテリ菌に注目したかといいますと、このロイテリ菌は「ロイテリン」という抗菌物質を生成し、ロ腔内や腸内の悪玉菌を抑制できるということを知ったからです。
圧倒的な臨床データと実績が存在し、世界中でさまざまな治療に用されていることが、ロイテリ菌の強みではないでしようか。

アンデスの村に暮らす
ベルー人の母親の母乳から
発見された「ロイテリ菌」
L.reiteri DSM17938株

抗菌物質を生成

ロ腔内や腸内の
悪玉菌を抑制

ロイテリ菌の豊富な臨床データ※2019年2月現在
画像引用元:バイオガイアジャパン
ホームページより

BioGaia社

画像引用元:BSジャパン『ここまでわかった
乳酸菌パワー~腸内研究の最前線~』

カロリンスカ研究所・医科大学

BioGaia社とカロリンスカ研究所・医科大学の全面提携による研究で
圧倒的な臨床データと実績が存在。世界中で治療に使用されています。

ロイテリ菌で、
歯周病の症状が改善。

ジンジバリスをはじめとする代表的な歯周病菌の培養実験をしましたが、ロイテリ菌を加えたシャーレでは、歯周病菌が増殖しませんでした。また、歯周病患者|9人をロイテリ菌摂取とロイテリ菌の入っていない同じ錠剤摂取(プラセポ摂取)のニつに分けて、30日間の臨床試験も行いました。この結果、ロイテリ摂取グループは出血が47パーセント抑えられました。
データ①培養実験
ジンジバリスをはじめ代表的な歯周病菌を
シャーレの中で培養実験

ジンジバリスをはじめ代表的な歯周病菌を
シャーレの中で培養実験
データ②臨床実験
歯周病患者を2つのグループに分けて30日間の臨床実験

ロイテリ菌は歯周病に
非常に有効的であることが分かった。

お口にお花を咲かせるように。
ロイテリ菌摂取で目指す、健康長寿。

ロイテリ菌で目指す「健康長寿」が大切です。歯周病には、全身疾患や認知症との関連性が解明されてきています。ロ内を殺菌することだけではなく、良い菌を足すことで、ロ内フローラをおロの花畑のように、お花を咲かせるようにすることが重要です。ロイテリ菌には、大いに期待が持てるのです。
講師プロフィール
坂本紗有見|Sakamoto Sayumi
銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81院長
1986年-東京歯科大学卒業後、東京歯科大学歯科矯正学講座入局。
1996年-坂本歯科副院長。
2005年-中央区銀座にて開業(銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック)
2017年-中央区銀座にて移転医院名変更(銀座並木通りさゆみ矯正歯科クリニック)
日本矯正歯科学会認定医、日本美ロ協会代表理事、日本アンチェイジング歯科学会常任理事、
日本アンチェイジング歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会常務理事、日本健康医療学会理事、
日本舌側矯正歯科学会会員、日本歯科審美学会会員、日本臨床矯正歯科医会会員を務める。