2018.10.04

ロイテリ菌と菌活

生菌と死菌の関係とは?生きた乳酸菌と死んだ乳酸菌の違い

生菌と死菌の関係とは?生きた乳酸菌と死んだ乳酸菌の違い

最近、テレビや雑誌でも「菌活」という言葉をよく耳にするようになりました。

身体に良い働きをする菌の代表として、乳酸菌が有名ですが、乳酸菌にはさまざまな種類があり、その中でも生菌と死菌の2種類に分けられます。

生菌は文字どおり生きたまま腸に届く乳酸菌ですが、胃酸や胆汁酸、加熱処理などで死んでしまった乳酸菌を死菌と言います。

健康のためにはどちらの菌も必要です。ここでは、2つの違いについて解説していきます。

1.生菌とは

生菌とは、生きたまま腸に届く菌のことです。

そのなかでも乳酸菌は身体に良い働きをする善玉菌の代表格で、身体に悪い影響を及ぼす悪玉菌の働きを抑制する働きがあります。

一般的な乳酸菌は熱や酸に弱いため、その多くが胃酸や胆汁酸などで死んでしまうと言われています。しかし、一部の菌は生きたまま腸に届いて有益な作用をもたらします。これがいわゆる「プロバイオティクス」と呼ばれるものです。

プロバイオティクスには、糖分を分解して乳酸を作り出す働きがあります。腸内環境が酸性に傾くと、酸が苦手な悪玉菌が生息しにくくなり、もともと腸内に生息している善玉菌の働きが活性化します。

善玉菌優位な腸内環境に整えることによって、便秘・アレルギー・アトピー・花粉症の改善など、さまざまな健康効果が期待できます。さらに、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が促され、身体に不要な老廃物を便として排出しやすくなります。

また、生菌のなかでも「スーパー乳酸菌」という異名をとるロイテリ菌の働きは腸内にとどまりません。口の中に棲んでいる無数の細菌叢(そう)である「口腔内フローラ」を整える作用もあります。口内細菌を理想的なバランスに保つことで、口の中だけでなく全身の健康維持に役立ちます。

2.死菌とは

死菌とは死んだ菌のことです。

特に乳酸菌において用いられることの多い言葉であり、胃酸などで死滅した乳酸菌だけでなく、殺菌処理された乳酸菌も当てはまります。かつて死菌は役に立たないというのが定説でしたが、最近の研究で死滅しても効果が失われないことがわかっています。

死滅してしまった乳酸菌の菌体を構成する、糖・たんぱく・細胞質・核酸などの成分を「菌体成分」と言います。この菌体成分は生菌やもともと腸内に定住している善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やすのに役立ちます。

また、悪玉菌が好む未消化の動物性タンパク質や変質した脂質を吸い取り、便として体外に排出する働きもあります。つまり、エサの供給ルートを断ち「兵糧攻め」にすることで、結果的に悪玉菌の勢力を弱めていくわけです。

さらに、腸壁に刺激を与えて、免疫細胞の分泌を促進し、免疫力を高めます。免疫がアップすることによって、外部から侵入した細菌やウイルスと戦う力が強化され、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりにくくなるのです。

3.生菌と死菌の違い

これまでご紹介してきた通り、生菌も死菌は働き方が異なりますが、腸内善玉菌を助けるという意味では同じような効果があります。

しかし、生菌と死菌には大きく2つの違いがあります。

違い①.口腔内(口の中)で働くかどうか
違い②.菌の耐久性

違い①.口腔内(口の中)で働くかどうか

生菌はプロバイオティクスと言って、生きたまま口の中に入るため、口腔内フローラにも良い働きをします。

一方で死菌は、死んでいるため口腔内で働くことはありません。

違い②.菌の耐久性

死菌のメリットは、安定性の高さにあります。

生菌は腸に届くまで胃酸で分解されるリスクがあり、腸内で活動できる菌が少なくなってしまう可能性があります。

一方、死菌はすでに死んでいる菌なので、胃酸で分解される心配がなく、そのまま腸へ届けられます。加熱処理されているため品質が安定しており、一般食品への応用が可能です。

4.まとめ

これまで乳酸菌は「生きたまま腸に届く」ことがもてはやされてきました。しかし現在では、死菌であっても腸内環境を整え、免疫細胞を刺激して身体に良い影響を与えることが明らかになっています。

生菌と死菌にはそれぞれ異なる効果があります。口から入れた生菌は腸まで届いて口腔内フローラや腸内フローラを整える即戦力となり、死菌は生菌のエサとなって善玉菌の働きをサポートする役割があります。

両方を組み合わせて摂取することで、より高い効果が期待できます。毎日の食卓に生菌と死菌を取り入れて、健康づくりに役立てていきましょう。

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